『家』と『家庭』
足立区の一般相談の業務をしていて一番有難いと思うのは、相談のやり取りの中で得られる事が多いという点です。何となくイメージとして捉えていることでも、コトバにすることにより明確な考え方になります。 一般相談の相談内容で、離婚問題は多い部類に入り、私自身は不得手の分野なのですが、離婚による転居や世帯分けと言う相談になると不動産絡みの問題になり、具体的なアドバイスが出来ます。 相続でもそうですが、『自宅』を『土地建物』と捉えるか『生活の拠点』と捉えるかは、それぞれの立場により異なるのは当然ですし、『良い悪い』という判断基準には当てはまらないモノだと思います。 『土地建物』はお金で買えますが、『家』『家庭』は買えませんよね?土地建物は生活をするうえで重要な要素ではありますが、家や家庭の一部でしかありません。土地建物に関する問題の為に家族がバラバラになるのは、冷静な目で見ればおかしな事だと判ると思うのですが…
法定相続情報
足立支部主催の勉強会に参加し、相続関係の手続きで今年5月から『法定相続情報一覧図』が法務局で作成できることを知りました。知った以上は実際に経験してみないと、ということで、早速城北出張所に行き、作成の為の書類を頂いてきました。 導入から1か月も経過しておらず、担当の方も不慣れな部分がありましたが、実際に相続が発生した場合に複数の金融機関に同時に手続きが出来るなどメリットも多いですね。 法務局での説明では、この一覧図は不動産相続登記に使用する『相続関係説明図』に必要な情報と必ずしもイコールではなく、具体的には相続に関係しない者の氏名などは『書くな』と言う事でした。
備えあれば
足立区の一般相談の業務に行くときには、私の持っている図書で一番高価な『ブルーマップ足立区』を持参しています。5万円近くしましたので、使わないのはモッタイナイという気持ちが強いのですが… この地図は所謂住宅地図に近いものですが、不動産関係の相談があった場合に、この地図のお陰で現実に即した回答をすることが出来ると思っています。 一般相談で、相続関係の相談が多いのですが、ある程度の年齢の世代の方が、残された人の為に不動産を含めた財産をどうしておこうか?という趣旨の相談があるのですが、そういった場合、私の決め台詞があります。 『この不動産を換金財産と捉えているのか、生活の拠点と考えているのか、推定相続人の方々と意思統一を図る事から始めましょう』 昔ながらの考えでは、土地建物は『家』のモノであって、家を継ぐ者が土地建物も所有するという事でしょうね。所謂『家督相続』です。『家』の存続の為には分割相続は否定されますよね。『たわけ(=田分)』というコトバにも象徴されます。 ただ、住む人のいなくなった家の増加が社会問題にもなっている昨今、『残すか、処分するか』は方