鼻たれ小僧の実感
学生時代はグリーンハーモニー合唱団(緑は青山学院のスクールカラーです)に所属していました。私が2年生の時まで同合唱団の常任指揮者であった伊藤栄一先生が、他にも指導されていた大学のOBを中心に東京カントライという混声合唱団の常任指揮者をされているのですが、今回第43回の演奏会で勇退されるとの事で拝聴に出かけてきました。伊藤先生も大正のお生まれで、90歳を超えて体調面での不安が出てきたことが理由のようです。
晴海の第一生命ホールで行われましたが、『結構お客が来るみたいだよ』と言う先輩の情報の通り会場1時間前から列ができ始め、開演前には席が埋まってしまいました。
1ステージがブラームスの『運命の歌』この曲は初めて聴いた曲でしたが、2ステージの高田三郎『水のいのち』が終わったところで15分の休憩があり、一服できる場所は無いかとウロウロしていたところ、入り口付近で入場できずにいるお客さんの中に現グリーンハーモニー合唱団の樋本先生がいらっしゃるのを発見しました。ご挨拶してお話していると、直前まで来場できるかどうか判らなかったので席を確保しておいて貰うのは遠慮されていたそうです。
『私の席をどうぞ』とお譲りするのもどんなものかと考えていたところ、私達のやり取りを見ていた先輩が樋本先生の来場に気付き、係の人に交渉して(正確に言えば捻じ込んで)2ステージで帰ったお客さんの空席にご案内と言う事になりました。
私は伊藤先生中心の集まりでは私は若僧の部類に入り、樋本先生中心の集まりではロートルの部類に入るのですが、両先生の指導を仰いだ数少ない年代の良い点もあるものですね。